東京や都市部では常に新しい動きが盛んで、次から次に何らかの活動が起こっている。でもそれらは言葉や流行や形式であって、どうも中身があるように感じられない。そんな情報や活動に追いつこうと足掻いて、社会の中に身の置き場を確保し、自己の存在を主張することよりも、ぼくはこういう場所を歩いて、時代や自然や人々の営みの移り変わりを感じることの方がずっと心満たされる。
うさと散歩して、細い道を歩き、坂を上り、急に開けた山あいの風景が広がる。川がある、田んぼや畑がある。家々や旅館がある。道がある。昔から変わらぬ朝陽が山の色を変えてゆく。そして、早朝の寒さに冷えた体を温泉であたためる。
(neko)



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